初代素数王の備忘録

KA4T6X|X=9(カステラくん)は素数。

素数大富豪大会の数譜が4年分たまったので出た数を調べてみた

本稿の位置づけとしては2021年5月に書いた記事素数大富豪1年分のデータを総括してみた(2020年度) - 初代素数王の備忘録の続きにあたります。当初は1年ごとにその年度に素数大富豪大会の数譜を分析していこうと目論んでおりましたが、あれ以来3年間、大会個別の分析記事はあれど総覧するような記事は書いておりませんでした。3TKさんのように短期間に記事をたくさん書けるようなタイプではないし……。
久しぶりに書くにあたって前回の記事で扱った2020年度から昨年度(2023年度)までの4年間の素数大富豪大会をまとめてみようと思います。

基本情報

分析の対象は2020年度から2023年度に行われた素数大富豪大会のほぼすべてです。
「年度」は当該年の4月から翌年3月までとします。各大会に対して決勝が行われた(行われる予定だった)時期の属する年度をその大会の開催年度として、その大会で行われた試合はすべてその年度に行われた試合とみなします。したがって試合が行われた日が属する年度と大会の年度が異なる場合があります。
例: 第3期蝉王戦(2021年11月~2022年10月)は本来は2022年3月までに完了する予定であったので2021年度の大会。第1期梅森戦(2023年1月~6月)は当初から決勝が2023年5月~6月に行われる予定であったので2023年度の大会。

  • 2020年度
    • 第1期HNP杯(2020年4月~7月)
    • 第2期蝉王戦(2020年7月~11月)
    • 第1回チャレンジカップ(2020年7月~9月)
    • マスプライム杯2020(2020年9月(オンライン予選)・11月(決勝大会))
    • 第2期雪華流星戦(2020年11月~2021年4月)
  • 2021年度
    • 第2期HNP杯(2021年6月~9月)
    • 第3期蝉王戦(2021年11月~2022年10月)
    • マスプライム杯2021(2021年7月(オンライン予選)・9月(決勝大会))
    • はち杯
      • 第1回(ヘビー級・2021年12月)
    • 鼎聖戦プレ大会(2021年11月~2022年2月)
  • 2022年度
    • マスプライム杯2022(2022年8月(オンライン予選)・10月(決勝大会))
    • Mathpower杯(2022年9月)
    • はち杯
      • 第3回(ライト級・2022年8月)
      • 第4回(ライト級・2022年9月)
      • 第5回(ヘビー級・2022年10月)
      • 第6回(ライト級・2022年12月)
      • 第7回(合成数・2022年12月)
      • 第8回(ヘビー級・2022年12月)
    • 第1期鼎聖戦(2022年4月~2023年3月)
  • 2023年度
    • マスプライム杯2023(2023年9月)
    • 第2回せきゅーん杯(2024年2月)
    • 梅森戦
      • 第1期(2023年1月~6月)
      • 第2期(2023年6月~12月)
    • PQCS
      • 2023夏(2023年5月)
      • 2023冬(2023年11月~12月)
    • はち杯
      • 第9回(ライト級・2023年5月)
      • 第10回(合成数・2023年5月)
      • 第11回(ヘビー級・2023年5月)
      • 第12回(ヘビー級・2023年11月)
      • 第13回(ライト級・2023年11月)
      • 第14回(合成数・2023年11月)
      • 第15回(ライト級・2024年1月)
      • 第16回(ヘビー級・2024年1月)
      • 第17回(合成数・2024年3月)
      • 第18回(ヘビー級・2024年3月)
    • 三四郎杯(2024年1月~2月)
    • 第2期鼎聖戦(2023年4月~2024年2月)

※第2回はち杯(2022年1月)は中止
※2024年5月に開催された第19回はち杯(ライト級)・第20回はち杯(ヘビー級)・第21回はち杯(合成数)、現在開催中の第3期梅森戦・PQCS2024夏・第3期鼎聖戦は2024年度の大会のため今回の分析の対象外

大会の数がこの2年ほどで一気に増えました。合成数大富豪や四つ子素数大富豪(三四郎杯)といった特殊ルールでの大会も現れ、大会開催への意欲の高さがうかがえます。

行動データ

この4年間で何回素数合成数などが出されたのかを数えました。

(2020年度のデータについて、1手分2手分ペナルティを誤って素数とカウントしていたため、2021年5月の記事とは値が異なっています)
※追記(2024年6月8日): マリンさんのご指摘により、2020年度のデータでもう1件ペナルティとすべき手を素数とカウントしていたものがありました。画像を訂正版に差し替えました。ここにマリンさんに感謝申し上げます。

昨年度ははち杯の開催数の増加や梅森戦やPQCSが開始されたこともあり、総手数はそれまでの年度の倍以上になりました。
3人対戦・合成数大富豪・四つ子素数大富豪の大会の出現によりそれぞれの割合を単純に比較することができなくなっているため、これ以上の考察はしないことにします。

よく出された数

2020~2023年度に出された素数合成数を出された回数の多い順に100個ずつ(同順位があるため実際は106個ずつ)並べたのが以下のランキングになります。

もっともよく出された素数は3枚出し最大素数の131311(408回)で、素数の中では唯一ラマヌジャン革命(380回)や単独ジョーカー(388回)を上回りました。以下、各枚数の最大クラスの素数、種類の少ない1・2枚出し素数、偶数消費型素数が続きます。また、8が先頭の素数が多い・三つ子素数や四つ子素数では一の位に3や9が選ばれることが相対的に多く1や7が少ないという傾向があるようです。

もっともよく出された合成数は2枚出し最大の1313(252回)でした。強さもさることながら、四つ子素数大富豪でも使えるというのが回数を伸ばした要因でしょうか。次点の1312(188回)も強い上に揃いやすいというのが特徴。以下、各枚数の最大クラスの合成数、1・2枚出し合成数が並びます。それ以外にランクインした合成数

などがあります。

小さな数

すべての1枚出し・2枚出しについて出された回数をまとめました。

2021年の記事のものと比べるとだいぶ埋まりました。2枚出しまでの素数はすべて出ていますが、合成数については4年間通して1回も出されなかったものがたくさんあります。

この4年間で1回も出されていない素数を小さい順に100個挙げます(2019年度以前の大会で出された素数(1543*1など)も含む)。ジョーカーが必須なものや上位互換が他にあるものがほとんどですが、上位互換の751(157は6回出ている)、革命時ならそこそこ強い1553、1667などこのリストにあるのが意外な素数もあります。皆さんで協力して出していきましょう。

307, 373, 379, 401, 409, 419, 491, 503, 509, 571, 617, 709, 751, 769, 787, 809, 839, 907, 1151, 1187, 1201, 1231, 1301, 1303, 1307, 1319, 1321, 1409, 1429, 1471, 1493, 1523, 1531, 1543, 1549, 1553, 1571, 1579, 1597, 1601, 1607, 1609, 1613, 1619, 1621, 1637, 1657, 1667, 1697, 1709, 1721, 1723, 1733, 1741, 1753, 1759, 1777, 1783, 1787, 1801, 1811, 1823, 1831, 1847, 1861, 1867, 1873, 1901, 1907, 1931, 1933, 1949, 1951, 1987, 1993, 1997, 1999, 2003, 2017, 2027, 2029, 2039, 2053, 2063, 2069, 2081, 2083, 2087, 2089, 2099, 2113, 2137, 2141, 2143, 2153, 2161, 2179, 2203, 2207, 2243

大きな数

2023年度の素数大富豪における最大の特徴は超多枚出しです。以下は4年間で出された大きい素数(重複を含む)の一覧です。

※追記(2024年7月6日): 一部の素数が大きさ順にソートされていなかったため、画像を訂正版に差し替えました。ご指摘してくださったさしみさんに感謝申し上げます。

上位延べ101個(100位タイが2回あるため)のうち実に83個が2023年度に出されています。そのうち40個がmickeyさんによるものであり、素数大富豪のインフレに大きく寄与していることがわかります。9988から始まる超多枚出しがランキングの多くを占めており、超多枚出しを体系的に覚えようとしていることが窺えます。

最後に

また時間を見つけてこのような結果を紹介したいと思います。
なお表の詳細については以下のリンクで公開いたしました。
データの内容についての利用は自由ですが、当データの情報をもとにとった行動の結果についてはその責任を負いかねます。自身の責任のもとでの利用をお願いいたします。
素数大富豪データsince2020 - Google スプレッドシート

*1:第3期Mathpower杯(2018年10月)でnishimuraさんが出した。graws188390.hatenablog.com