初代素数王の備忘録

KA4T6X|X=9(カステラくん)は素数。

「素数大富豪マスパーティ杯」が開催されます!

過去3年にわたって開催された数学の祭典Mathpowerが今年はないことを受けて、数学の楽しみ方の見本市「マスパーティ」が10月19日~20日、30時間通して行われます。Mathpowerの深夜企画・素数大富豪大会(Mathpower杯)も、マスパーティでも引き続きあります! 19日21時ころから翌20日7時ころまで、10時間かけて素数大富豪最強の座を決めます!

マスパーティ・ホームページ
mathparty.localinfo.jp

開催の経緯・内容など(主催のtsujimotterさんのブログ)
tsujimotter.hatenablog.com

開催趣旨など(主催のキグロさんのブログ)
ch.nicovideo.jp

マスパーティはネット配信されるようなので、ぜひご覧ください(入場チケットはすでに締め切られました)。

追記(2019年10月18日): ネット配信についてはすべてYouTube liveによって配信されることになりました。以下より視聴できます。
Part 1(19日12:30~23:45)
Part 2(19日23:45~20日10:45)
Part 3(20日10:45~19:30)

大会の詳細は現時点では発表されておりませんが、おそらくは前年までのMathpower杯を踏襲したものになるかと思います。ここで前年のルールを振り返ってみましょう。

  • 参加者24人によるノックアウト方式。1試合2本(準々決勝以降は3本)先取で勝利。
  • 1本目の先攻は試合前に行われるじゃんけんの勝者。2本目以降は直前の敗者が先攻。
  • ルールは公式ルールに同じ。枚数制限なし、上がりの制限なし、手札上限なし、流れたカードは流れた順に山札になる(が、ルール通りに運用されていない勝負がいくつかある)。
  • シンキングタイム1分、1手1分(時間切れは強制パス)。
  • 1本あたりの制限時間は15分。15分が経過した時点で勝敗がついていない場合は勝負を中断、お互い手札のカードすべてを使って1つの数をつくる。素数判定の結果、素数がつくれた方の勝利。両者つくれた場合はより大きな素数がつくれた方の勝利。両者つくれなかった場合は手札の枚数の少ない方の勝利。

    【第3期Mathpower杯】1回戦-1 タカタ先生-くじら (1) - 初代素数王の備忘録
現在判明、およびほぼ確実であろう情報は以下の通りです。
  • 参加者は当日(10月19日)会場で募集する。上限32人。
  • ノックアウト(トーナメント)方式。1試合はプレーヤー2人で行い、先に2本ないし3本(大会の消化ぐあいから変更の可能性あり)取ったほうが勝ち上がり。対戦カードは抽選で決まるが、初戦で大会上位経験者同士が当たらないようにするなどの調整はある見込み。
  • ルールは公式ルールに従う。各種制限時間については前年と同じ見通し。山札がないときのペナルティの処理についての詳細は不明*1

前年度Mathpower杯準優勝者として特に気になるのはいわゆる「15分ルール」の存在です。この1年での素数大富豪のレベルの上昇はとどまることを知らず、8枚出しでさえも珍しくはないどころか、普通に出される上に何事もないかのようにカウンターされるようになりました。手札が多くても捌ききれるようになり、ペナルティを恐れない多枚出しが増えました*2。その結果、勝負が長期化する場合がありますがその場合に15分ルールが適用されるケースがありえます。このプレースタイルに15分ルールがどう影響を及ぼすか注目です。

また、20日7時30分ころからは18歳未満のプレーヤーを主に対象とした「ジュニアの部」も行われるので、そちらも併せてご覧ください。

では10月19日*3、マスパーティでお会いしましょう!

*1:公式ルールではペナルティを受けるプレーヤーが本来引くはずであった枚数だけ、相手のプレーヤーが自由に手札を捨てられる。この場合捨てる手札を選ぶ時間や捨てたカードを公開するかなどの規定は公式ルールにはない。せきゅーん杯では手札20枚以上で失格というルールが設けられたためこの状況は起こりえない。蝉王戦ではこの処理は省略された。

*2:このあたりの詳細は私がnishimuraさん、およびもりしーさんとそれぞれ百本勝負を行ったのをまとめた記事に書きました。 graws188390.hatenablog.com graws188390.hatenablog.com

*3:ちなみに10月19日は当ブログの開設1周年の日でもある。