初代素数王の備忘録

KA4T6X|X=9(カステラくん)は素数。

解説のてびき

これから記事を書くにあたって、いくつかこのブログに関する注意をしておこうと思います。

まず、このブログの読者には素数大富豪の公式ルールを仮定します。わからなくなった場合は鰺坂もっちょ氏による以下の記事を参照するのがよいかと思います。
www.ajimatics.com
公式ルールは素数大富豪の考案者であるせきゅーん氏が書いたものがありますが本人もおっしゃっているように分かりやすくは書かれていません
integers.hatenablog.com
さらに洗練された「抽象的素数大富豪」もありますが、大学初年程度の集合と写像の知識が仮定されています。
integers.hatenablog.com


そして、素数大富豪のプレー経過を記述するのにこのブログでは「標準的数譜」を用います。主な約束を箇条書きで簡単に述べると

  • プレーヤーを表す記号(プレーヤー名の頭文字を採ることが多い)を決め、プレーヤー記号とする。
  • カード1枚を1文字で表す。「エース」は「A」、「10」は「T」、「ジャック」は「J」、「クイーン」は「Q」、「キング」は「K」、「ジョーカー」は「X」。
  • 革命時は「[R]」と書く。
  • ドローは「D({ドローしたカード})」と書く。
  • 合成数出しは「{場に出したカード}={素因数場に出したカード}」と書く。積は「*」、冪乗は「^」で表す(例: KQ=2^5*4A)。
  • ジョーカーをワイルドカードとして使用した場合は「|X={ジョーカーが担ったカード}」と書く(例: KQ=2^5*4X|X=A)。
  • グロタンカットは「[GC]」、ラマヌジャン革命は「[RR]」、単独ジョーカーは「[IN]」と書く。
  • ペナルティは「P({引いたカード})」と書く。
  • 上がりは「#」と書く。

詳しくはこちらからダウンロードできます。
https://www.dropbox.com/s/m4rx501tm8d28hz/%E6%A8%99%E6%BA%96%E7%9A%84%E6%95%B0%E8%AD%9C_20181004.pdf?dl=0


Mathpower杯の解説に入る前にもう1つ記事を書く予定です。

ごあいさつ

こんにちは。カステラと申します。

去る10月7日に数学の祭典「Mathpower」で開催された素数大富豪大会は大いに盛り上がりましたね*1。今回は参加者のレベルが以前に比べて飛躍的に上昇しており、実況も追いつかないようなプレーがたくさんありました。そこで大会が終わった今、改めて解説を施した「観戦記」があったらいいな、と思いました。ということで、このたびの素数大富豪大会で準優勝の私・カステラが観戦記を書きます。そして観戦記を載せるためここにブログ「初代素数王の備忘録」を開設いたします*2

ブログ「初代素数王の備忘録」では主にもっと素数大富豪に強くなりたい人や、素数大富豪観戦をより楽しみたい「見る」専門の人を対象に、大会試合の解説や素数大富豪の戦術などをお伝えできればと思います。しばらくは先述の大会についての解説をするつもりです。

それでは今後ともよろしくお願いいたします。

2018年10月19日*3

*1:まだ見ていない方はこちらからタイムシフトでご覧になれます。12:20:21~18:58:53 https://live2.nicovideo.jp/watch/lv314662902

*2:素数王」というのは今年1月に開催された第1回せきゅーん杯で優勝した際に戴いたタイトルです。自ら素数"王"と名乗るのは憚られる部分もありますが、初代素数王であることが私の特徴付けになっていること、および先日の大会でも「素数王のカステラです」と名乗っていることからブログのタイトルに付けることにしました。

*3:20181019素数